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  タシタ・ディーン
人間国宝

2006年4月10日 - 6月2日
 

CCAプロジェクト・ギャラリーでは、タシタ・ディーンの新作を発表しました。

CCAでのプロジェクトのため、ディーンは「人間国宝」の撮影を行いました。「人間国宝」とは、伝統的な芸術において工芸技術や芸能の技巧を極めたものとして日本政府が認定した、つまり「重要無形文化財」保持者のことです。彼女が人間国宝として選んだ狂言師の茂山千作氏は、日本で非常によく知られた古典芸能の第一人者の一人です。

このプロジェクトに決めた理由は、ディーンが人間国宝という考え方が気に入ったということにあるのです。それゆえに彼女の出発点には、主題の独自性と人間国宝という人たちの芸術の本質に関して、未知のものに向かうという事実と恐れがありました。少し距離をおくことで、15分間のフィルムから生まれてくるのは、茂山氏と夫人の日常における優しい描写です。それは、毎朝京都の同じホテルでとる朝食であったり、彼の狂言の中心として、また息子や孫のためにも使われているであろう稽古場のある自宅、また家中の人が集う午後のお茶の時間といった場面から出てくるものなのです。一般に人間国宝は近づき難い存在です。というのも、彼らを後押しする社会も、親しい人々も、畏敬の念を抱くからです。しかしディーンのフィルムは、重大な国家からの責任の向こうにある、この人物の何かに触れているのです。

「人間国宝」 2006年
16mmカラーフィルム、光学音響、15分

タシタ・ディーンは、リサーチプログラムの教授として3月15日から4月9日までCCA北九州に滞在しました。

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