【第1回】 10月23日(土)
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(CSCD) 特任准教授 木ノ下 智恵子
「大学の新しい役割と可能性 - コミュニケーションデザイン・センターの試みを通じて」
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター(略称:CSCD)は、2005年4月に設立された、大阪大学の新し
いセンターです。哲学・科学技術・医療/看護・アートなど、様々な分野からメンバーが集まり、人材育成/社学
連携/文理融合に関する研究や活動を展開しています。企業とNPOとの連携によるコミュニティースペースの運
営、専門家が市民と共に語り合う「カフェ」活動、演劇やアートイベント企画のワークショップなど。なぜ、今、総合大学でこうした試みが必要なのか?実践事例の紹介と共に、大学の新しい役割と可能性について検証します。
【第2回】 10月30日(土)
多摩美術大学 教授 平出 隆
「多摩美術大学における《芸術理論》の教育」
2006年に大きく改革された一学科のありかたは、たんに個別の次元にとどまらない可能性を示すことになりました。
それは、人類が理想の大学を追い求めてきた中で、「芸術」はどのように扱われてきたか、というふうにふり返るこ
とからはじまった教育の場の再検証でもあったからでしょう。「芸術人類学研究所」の設立、その多彩な活動との連
携、美術大学における学理のありかたなどについて触れ、芸術が社会や文明の中で機能する意味を考えながら、多摩
美術大学芸術学科の具体的な試みを紹介します。
【第3回】 11月6日(土)
アート・プロデューサー / 東京藝術大学 先端芸術表現科・同大学院 教授 木幡 和枝
「二つの文化 - 知識と共同体 vs. 知覚と個体」
半世紀前、イギリスの物理学者・小説家C.P.スノウは著書『二つの文化と科学革命』において人文・社会科学と自然科
学の乖離に批判的提言をしました。21世紀に入って10年、知の営為の依拠する基盤はますます科学技術と情報へと傾
き、かつてのような古典から現代にいたる哲学、美学、思想への傾注が薄れています。芸術は第三の文化としてそれ
らを繋ぐ役割を果たせるか? 1999年、東京藝術大学美術学部に新設された先端芸術表現科の実践を踏まえて、作り
手および受け手にとっての芸術の再定義について考えます。
【第4回】 11月20日(土)
慶應義塾大学アート・センター 所長 / 特定非営利活動法人 芸術家のくすり箱 理事長 美山 良夫
「アーカイヴ、マネジメント、クリエイティヴ産業 - アートの力を社会にひらく慶應アート・センターの知略」
慶應義塾大学には芸術家を育成する学部学科はありません。だが何故アート・センターという研究所があるのでし
ょうか。アート・センターは、アートがもつ力を、社会にひらくことこそ、われわれの近未来に貢献し、世界がかか
える問題(グローバル・アジェンダ)解決に資するとの確信から、そこに繋がる回路を探求し、その先端的なモデルを
実践し、発信する場と自己規定する大学付属の組織です。その活動の例を紹介しながら、大学をこえたネットワーク
の可能性にも触れたいと考えています。
【第5回】 11月27日(土)
武蔵野美術大学芸術文化学科 教授 岡部 あおみ
「武蔵野美術大学芸術文化学科とカルチャーパワー」
最近オーラルヒストリーが見直されてきています。武蔵野美術大学芸術文化学科では10年ほど前から、美術館や
アートスペースなど日本の現代美術のインフラを探り、それを支える人々と現場で会い、インタヴューを続けて
きました。アーティストだけではなく、キュレーター、ギャラリスト、アートNPOの実践者など、100名を超える
人々との対話を学生や研究室の助手の助けを借りて、「カルチャーパワー」というweb上で公開しています。去年
からは学生たちの意見を社会に反映する窓口として、「若者の声
モデュレーター:
中村 信夫(現代美術センター・CCA北九州 ディレクター)
開催時間はいずれも午後3時 - 午後5時